二度の修理を終えて、無事に動き始めたオーブンを見て、私はほっと胸をなでおろしました。 「これでまた日常が戻ってくる」 料理を温められる、ただそれだけのことが、その時は何よりも嬉しかったのです。パンを作るにはまだハードルが高いような気がして、しばらくは様子見の状態が続いていました。
修理担当の方からも1週間後に「調子はどうですか?」とお電話をいただき、「大丈夫です」と報告したばかりでした。
それなのに。 数日後、何気なく使っていたその時、タイミング悪く、またしてもあの無機質なエラー表示が画面に浮かび上がりました。
修理したばかりなんだから、大丈夫。自分に言い聞かせて、お願いという願いを込めてスイッチを押し直してみます。 数回繰り返しましたが、やはりエラーは消えません。思わず「嘘でしょ……」と、呆然とつぶやいてしまいました。
現実は、そう甘くはなかったのです。
あまりにも残念な「3度目の正直」。 「またか」という脱力感と、「こんなに大切にしていたのに」というやりきれない気持ち。 5年もの間、私のパン作りを支えてくれた相棒。期待と失望を繰り返す中で、私の中にあった希望は、静かに音を立てて崩れていきました。
修理をすれば、またいつものようにパンが焼ける。 そう信じていたからこそ、3度目の修理は少し痛かった。 修理代が積み重なっていく現実と、エラーが消えないという事実。「直してあげたい」という愛情が、いつの間にか「いつ壊れるか分からない」という不安に変わっていたことに、私は気づいていなかったのかもしれません。
どんなに大切にしていても、どうにもならないこともある。 そう学んだのはほろ苦い経験でしたが、そのおかげでようやく、私は「もう無理かも」という言葉を、自分自身に許してあげることができました。
……さて、この後の決断のお話は、少し長くなりそうなので、また次の機会に綴らせてくださいね。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
楽しいパン作りライフをお過ごしください♪
エラーが出た時にどうしたら良い?エラーが出た時の記事です。


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